美容室の経営戦略立案におけるSWOT分析を行う方法

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美容室のSWOT分析の方法、手法

美容室のSWOT分析  スウォット分析
SWOT分析とは、美容室の経営戦略立案を考慮する際によく使われる分析手法で、
ハーバードビジネススクールでのビジネスプログラムで採用されている
経営戦略立案等で用いられる手法の一つです。

美容室の経営戦略におけるSWOT分析について、シンプルに表現するならば、
美容室が持つ強みと弱みを確認し、美容室の外部要因における可能性、危険性を
考慮にいれたうえで、サロンの戦略の意思決定に活用するという方法
です。
私はこのSWOT分析の手法を、 サロンの経営戦略立案のときだけでなく、
マーケティングの企画を練るときにもよく活用しています。

これは経営戦略に限らない話になりますが、
物事の意思決定には常にチャンスとリスクがつきものです。
あえて少し大げさな例えにしますが、朝食をどこでとるのかという
「意思決定」一つとってみてもチャンスとリスクがつくのです。
美容室の経営戦略
朝食を家でとるのか?コンビニで買うのか?
家で食事をとることで得られるメリットとしては、ヘルシーでローコストかも
しれませんが、食事を準備することで仕事に遅れるというリスクも生じます。
コンビニは、買ってすぐに食事ができるという強みがあるかもしれませんが、
健康面、コストの発生といった弱みがあります。

朝食の決定など、どちらを選択してもさほど自分の人生に影響するものでは
ありませんので殆どの人は直感的に、その日の気分で決定するものです。
しかし、経営戦略の立案、マーケティングの実施という重要な決定においては、
自分のサロンにかかわるスタッフの生活、コストが関係してきますので
SWOT分析のような手法を通して判断することが必要になってくるわけです。


色々な美容室の経営戦略立案にかかわらさせて頂いておりますが、
経営戦略に伴う種々の意思決定は最終的に行き着くところとしては、
「やるか、やらないか」また、「やる」とすれば、どの程度のレベルでやるのか?
というところに行きつくものだと個人的に感じています。

SWOT分析は美容室の経営戦略とイコールではありません。

なお、SWOT分析自体は、経営戦略とは異なります。
SWOT分析の役割は自分達の美容室の置かれている状況を分かりやすく整理する為のツールに
すぎません。ポジショニングマップと非常に近い関係があります。

美容室のポジショニングマップ例
自分達は他の美容室にはないどんな強みがあるのか?
また、どんな弱みがあるのか?
自分たちのおかれた環境にはどんな可能性があるのか?経営戦略における意思決定を
行う上でSWOT分析は有用です。
その際に考慮すべき4つのポイントは以下のとおりです。

■強み:目標達成に貢献する美容室の強み。(スタッフが若い、ロケーション、アトモスフィー)
■弱み:目標達成の障害となる美容室の弱み。(人間力、マーケティング、モチベーション)
■機会:目標達成に貢献する外部要因。(近隣にショッピングセンター開店、病院)
■脅威:目標達成の障害となる外部要因。
(競合美容室の乱立、若い人の減少、物価上昇)


機会と脅威は、外部要因ですが、 美容室が目的を達成するにあたり影響を受ける可能性のある
外部要因はさらに、政治・経済、社会といったマクロな要因。
今でいうとガソリン代高騰、物価の上昇、サブプライム問題から派生するスタグフレーションといった現象

ミクロ要因に関しては、(マーケットの規模・その成長性、顧客の価値観、競合美容室の動向など)を
考慮し、これを機会と脅威の2つの要素に分けることで整理することができます。

強みと弱みは、美容室の経営資源である営業力、評判、人材などを考慮しながら
近隣の競合美容室と比較しながら優劣を定めていきます。

これによって、美容室の打ち出すべき方向性が見えてくるわけですが、
上記の例で考えると、このサロンはスタッフが若く立地条件の良いサロン。
そして、店内空間も他の競合美容室よりも勝っているという特徴があります。
しかしその一方で、スタッフの営業力においては他社よりも弱みを抱えているようです。

近隣にショッピングセンターが開店したということは、若いスタッフと同世代の若者を取り込む
マーケティングを実施することのできるチャンスがあると判断することができます。
ただ考えるべき要素として
、近隣に乱立する競合美容室もその市場を狙ってくるでしょうから、
ロケーションなどの強みがあるものの、同じ市場だけを狙おうとすると、競合美容室との
シェアの取り合いとなり、 営業力の弱さから他社にシェアを奪われる可能性もあります。

そこで、競合美容室の多くがショッピングセンターからの人の流れを取り込みたいと
力を入れているときに、ショッピングセンターからの集客にある程度力を入れつつも、
近隣の病院関係者の方、入院されている方、そのご家族をターゲットとして
新たなうちだしをするというのは一つの戦略といえるでしょう。
競合美容室がカバーしていないところで、かつ顧客の潜在ニーズがあるところに
資金を投下する。こうした戦略がSWOT分析により可能になってくるわけです 。


SWOT分析で美容室の経営戦略を考慮するにあたり注意すべき点が一つ!

このようにSWOT分析は、情報を見ただけである程度の戦略立案が見えてきますが、
その判断は
戦略を考える人のスキルが影響する部分があるため、
売上予測といった精密な分析には不向きといえるかもしれません。

次に打つ手が今ひとつ見つからない。
そうした際に是非このSWOT分析をサロンミーティングなどで実施なさることをおすすめします。


美容室経営コンサルタント 田中

 

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